小説のネタを随時、紹介していきたいブログです

夏目漱石の逆襲 小説のネタの保管倉庫 第7部 地に残すメッセージ ~待ってはくれない鬼哭のカウントダウン~
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カテドラル

Author:カテドラル
生年月日:19??年11月7日
性別:男性
出身:北海道で一番人口が多い都市
住所:札幌→埼玉→愛知
趣味:ネタ集め・小説執筆・パソコン弄り
職業:ブロガー・工場作業員

絵と小説に力を入れてますねw
ブロ友、相互リンクは歓迎ですw

写真はオー! マイキー! の不良版マイキーですw

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夏目漱石の逆襲 小説のネタの保管倉庫
小説の書き方、ネタを随時掘り出していきます
第7部 地に残すメッセージ ~待ってはくれない鬼哭のカウントダウン~
怖いボディガードがいると心強いw

『最近は更新頻度が落ちてきてるぞ? まさか、飽きてきた訳じゃねえだろうなぁ?』

 いや、そうじゃないけど、最近は色々とやる事、やりたい事、やらないといけない事、やらないと酷い目に遭う事が増えてきてるから、創作活動一筋って訳にもいかなくなってるのが事実なんですよ。平日はいつも通り、工場作業だし、休日は……最近はモンスターハンターフロンティアGなる究極のオンラインゲームにハマってるし、しかもお仲間さんも出来てるので、尚更放置出来ないという事実です。

 確かにネタ自体は沢山集まってきてると言えます。ゲームしたり、小説読んだり、漫画見たり、アニメ視聴したりとかすれば、恐ろしいぐらいにネタは貯まりますが、その代わり、創作活動自体は進まない可能性があります。特に小説の場合はキーボードを叩かないと絶対に進まないので、自分で時間を見つけて叩き込むしか道はありません。

 今はツイッターのおかげで、日々思った事とかをツイッターに保存出来てる訳ですが、あまりにも工場作業が忙しいと平日はまるで呟けなかったりします。それに作業が終わるとやっぱり疲れてたりするので、考える気力も出なかったりと、結構散々だったりもします。だけどそこは本人の気持ち次第です。気持ちさえあれば、多少疲れてたとしても活動は出来ます。

 それに、現在はフロンティアの方では秘伝書モードなので、魂と呼ばれる特殊なアイテムを集めてる最中でもありまして、仕事が終わったらちょちょいとそれをやってたりもします。だから実質的には体力的には残ってると見ても間違いはありません。

オー! マイキー! ローラママ

『ゲームばっかりしてたら、全然作品進まないんじゃないの? 馬鹿な奴ね』

 いや、ゲームばっかって……。それにゲームはネタ集めの一環だし、そしてモンハンは世界観とか、飛竜のイメージとか、そいつらの攻撃パターンとかはネタになるから、事実上ゲームをする事によって、そこからネタが生まれたり、面白い描写が思い浮かんだりするって訳です。

 それに今は『すたじおジブリ』っていう猟団に所属してまして、そこの仲間達とも今は仲良くやってくれてるので、まあ仲良くしてくれてるのは私のキャラのリディアではありますが、彼女が頑張って皆と仲良くしてくれてる訳です。

 武器によって戦闘スタイルも変わるので、戦いのイメージも結構脳内で出来たりもしますし、立ち回り方も参考になったりします。小説でそれをどうやって活かすか、ですからね。だけど、モンハンのフロンティアGはどうしても1回やりだすと止まらなくなるんですよ。今は秘伝防具の為の魂を集める事も大事だし、ハードコア素材というレア度が凄まじく高い素材もある訳だし。

 ただ、素材を集める為だけにゲームなんかしても、多分ネタ集めにはなりません。折角やるなら、素材を集めるのは勿論、その素材が持つ意味とか、特性とかを把握してみるのも、いいネタ集めになるかと思われます。ハードコアの素材は、入手難易度が凶悪な分、素材自体にも結構色々な意味が込められてるケースが多かったりします。説明文を読むと、その深さが分かるでしょう。

 では、今集まってるハードコア素材を……

しいクチバシ
 (大きくて重量感がある)
 所持数4つ

・桃毛獣の蛮爪ばんそう
 (岩をも砕く鋭さ)
 所持数1つ

・雌火竜の鋼殻こうかく
 (鋼のような強靭な鱗)
 所持数1つ

・雌火竜の艶殻えんかく
 (強度と美しさを合わせる)
 所持数4つ

・雪獅子の穿牙せんが
 (極上で、状態が良い)
 所持数1つ

・岩竜の沈殻じんかく
 (稀に珍しい鉱石が交じる)
 所持数2つ

・岩竜の頑殻がんかく
 (鋼殻よりも更に頑丈)
 所持数2つ

・ゴム質の最上皮
 (弾力性と触り心地が良い)
 所持数1つ

・水竜のじんビレ
 (光に透かすと幾何学的な模様が見えるらしい)
 所持数1つ

・水竜のすさビレ
 (時間が経っても水分が失われない)
 所持数1つ

・盾蟹の断爪だんそう
 (全てを断ち切る意味を持つ)
 所持数1つ



 って感じで、今はちょっとずつではあるけど、素材は集まってる訳です。因みに、ゲーム中では剥ぎ取りでしかこれらは貰えませんし、捕獲したら貰えません。そして、はぎ取れる確率も2%と、かなりシビアです。もう何回も討伐するしか道はありません。因みに下位、上位、変種でそれぞれ用意されてるので、集める楽しみがあると言えばありますが、だけどやっぱり厳しい戦いになります。

 ハードコアモードにすると、相手の動きも通常とは異なる凶暴な動きに変化します。例えそれが下位だとしても油断は一切出来ません。ややこしい説明は省きますが、最初のランクが低い内は、ハードコアによる補正がかかるので、防御力が低下したりするんですね。なので今まで上位や変種クエで余裕でクリアしてたようなハンター達も、ハードコアでいきなり痛い目を見る可能性も非常に高いって訳です。

 でも苦労した先には必ず褒美が待ってます。ゲーム内ではランクに応じて武器特有の魂が貰えますし、確率は凄まじく低いですが、ハードコア専用の素材も手に入ります。そして、ハードコア特有の敵の動きはそのまま創作活動のネタに出来る事もあるので、忙しいとは思うけど、観察するつもりでじっくりと相手を見ながら狩猟した方が、ネタになります。

 ただ、それだと戦闘シーンしかネタを作れないので、人間関係を勉強するなら、ゲーム以外の事をしないと不味いですけどね。

 おっと、話を続ける前に……









トレジャー・プラネット

『おい、お前のお友達からメッセージが着てるぜ? 読めよ?』

 はいはい、読みますよって。

 まあ……彼は……まあ実を言うと、ツイッターとかでは私の事を随分と酷い言い方で扱ってた訳でしてねぇ、そいつだのクズだのってね。まあ、なんかそれに対する謝罪っぽいですね。まあ……よりによってあの軍に所属してるので、信じていいのかどうかは謎だけど、まあとりあえず受け取っとくって形にしようかな?

 だけど、これを受け取るちょっと前に記事自体が全部出来ちゃったので、この後に彼を酷く糾弾するような内容が……あるけど、しゃあないって事にしよう。元々ここは私の居場所なので、糾弾しようがある意味で自由なので。だけど、問題はこの後かもしんないんすよねぇ……。例のあの人が攻め込んでこないか、ですよ。

 あぁあ……しっかしあの投稿サイトはゴミでしたねぇ。理由がどうであれ、廃墟と化したのは事実です。もうそれ以上はどうしよも無いでしょう。そして、一部の古参が復活しかけてた事もあったけど、それを妨害したのは私だったりするし……。無理矢理本性を引っ張り出された私も可哀想かもしんないけど、汚い本性を持ってた私にも原因はあるし、でもそれを敢えて隠しながら活動してた私もなかなか……だったのかな。

 でも相変わらず彼に対しては……もう敵対心っつう妨害があるせいでまともな返事みたいな事も書けないや……。私は相変わらずそういう奴です。でも……フロンティアで今頑張ってくれてるリディアなら……滅茶苦茶フレンドリーな対応してくれるんでしょうねぇ……。でも彼は私がやってたキャラによる返答が終わった瞬間に私の小説に絡んでくれてたので、残念ながらキャラによる返答の意味をまるで知らないんですよね。

 結局言える事は、あの投稿サイトが滅んだ原因としては、キャラによる返答で私は本性を隠してたけど、それを人格中傷で妨害されて、それで本性を剥き出しにされて、そんで本性が投稿サイトにとって最悪な打撃を与える結果になったから、それであのサイトはあんな風になった訳です。実質的に手を下したのは私であるし、そして私が一番やりたかった事が出来なくなって、そして最終的には荒らしに変貌……した訳だ、私は……。

 でも大丈夫よ。私が一番やりたかった、キャラによる対応っつうのはモンハンのフロンティアでやってますから。勿論結果は大成功を収めてますね。皆とは恐ろしいぐらい仲良しに出来てるし、皆からの対応も狙い通りだし、そして何より、猟団の方々からはリディアと一緒の狩猟は楽しいって言ってもらえてますからね。本性がとんでもなく汚い私と比較すると、今回メッセージを残してきたシルト氏なら多分目玉を飛び出させる可能性があるし、私自身は……リディアから対人関係の結び方を全部教えてもらった方がいいかもしれないし、そして某軍のリーダーであれば、そのあまりの対応の良さに、それを無理矢理妨害してやろうと企む事でしょう。あの対応だと、どれだけ本性が汚い奴でも、簡単に人気者になれてしまいますから、それをよく思わないのは当然です。

 だから別にいいや。まあ出来ればあの投稿サイトで今現在もキャラによる返答を続けて、色んな人間達を驚かせてやろうと思ってたんだけど、今はフロンティアでそれを実現させてるから、まあいいや。それに、いつかは猟団の皆には事実を伝えるつもりでもあるので、覚悟だって出来てます。

 ってなんかメッセージから随分と話が逸れてる気がして申し訳無いので、一旦返答の方は終わりにさせて頂きます。だけど……いつかはリディアで対応させて、今までの暴動暴言とかに対する全部の侘びをしたいつもりではあるけど、本当に出来るかどうか……だな。一番楽なのは、彼がPS3からモンハンフロンティアに侵入してくれる事なんだけど、可能性は低い……か。







バイオレンスサザエさん

『いいからさっさと話の続き始めろぉ! お前も結局アホかぁ!!』

 ごめんちゃい。じゃあ、続けるわい。本題にね。そう言えば、このサザエさん、いつか某軍のリーダーが勝手に私を盗作の犯人扱いしてた時にキレてたなぁ。懐かしいw



↓ただ……こういうネタは……どこに入れる?↓

パンツを顔面に埋めてる異様な画像。男性はこれをしたいと思ってる?

 ただ、こういうのは……もうネタはネタでも使い場所が非常に難しいです。

 そもそもこうやってパンツ相手に顔面を突っ込むような場面はまずありませんから、どういう場面で……というよりはどうやってこの状況に持ってくかが重要になりますが、いい加減にやってもこういう場面には到達出来ないでしょう。それに、こんな事を意図的にしようとしたら……多分相手から嫌われます。或いは、女の子側から相当見下されてる事になるでしょう。

 こういうシーンで困るのは、顔面にどういう感触が伝わってるかとか、匂いはどうなのか、とか、実際に現実で味わった人間は……そこまでいないと思います。まあ実際やった事がある人はいると思うけど、どっちにしても、これをするとしたら、恋人と絶対的な信頼が必要になるかもしれませんね。

 ネタとしては凄く難しい話題ですが、というよりそもそもどういう場面でこれをネタとして小説に組み込むかが……謎ですね。仮に男女の夜のシーンを描写するにしても、こんな変な行為をして互いに満たす……ってなんか変ですし、っつうかそれ以前に一般的な男女は普通の行為をして性欲を満たすので、着衣状態で、パンツに顔面を突っ込むような行為は……多分しないでしょう。

 だけど本当に愛する男女ってのは、互いに相手の身体を求める事を変な事だとか、やらしい事だとかは考えないみたいです。寧ろ、当たり前の事として考えるみたいです。そして、経験の無い人間ほど、そういう行為を変な行為として馬鹿にするみたいですね。勿論実際の行為は子供が見てはいけないものではあるので、小学生ぐらいの子供を相手にした作品であれば、基本的にそういうシーンは禁止されてしまいます。

 でも中学生以上が読むようなラノベでは、もうギリギリな描写も平然とされてるような時代になってるので、今の時代を生きるなら、性的な事もよく理解しといた方がいいかもしれません。じゃないととても耐えられたものじゃないでしょう。性的なネタが嫌いな人であれば、まず読めないものが多いでしょう。勿論、性的なネタが無いラノベもありますが、基本的に可愛い少女の出る作品は……性的なネタが殆ど出ると言っても過言ではありません。

 そういう意味では……ひょっとしたらもうエロ本とかも読んどいた方がいいのかもしれませんね。ただ、実際にそういうのを読むと、ネタとか以前にただ興奮して終わり……なんて事もあり得るので、ほどほどにしましょう。



 最も、健全なネタの方が、ネタ収集もしやすいし、そして描写もしやすいのが事実でしょうか?

↓ストーリーを読まないとネタも出来ないが……↓

制服の下にスク水

 ラノベを読むのはいいけど、やっぱり、どこをどうやって取るか、なんですよね。要するに、自分の作品に対してどうやってネタを取るか、です。自分の作品にとって、都合のいい部分を上手に見つけないと、ただラノベを読んで、それで終わりになってしまいます。良い部分をいかに見つけるかですからね。それを見つけて、自分の作品にどういう風に影響を与えるか、です。

 実は今はモンスターハンターフロンティアGにハマってるので、モンハン系の漫画やラノベも今は狙ってる感じでしょうかね? 世界観はそれなりに、じゃなくて相当しっかりしてるので、漫画とか小説で世界観をもっと知る事は、それこそまさに究極のネタ集めになりますからね。

 ゲームをしてる最中はとりあえずゲーム内で出された課題をクリアするしか無いような気がしますが、小説だの漫画だのになると、今度はストーリーとか、人間関係とか、ゲームではなかなか見られない姿を見れるのがいい所です。特にモンハンの場合、ゲームであればなかなか人間関係なんて拝めないですが、漫画や小説になればもうこれでもかと言えるぐらい見る事が出来るようになります。

 まあ、フロンティアではチャット機能があるから、それによってコミュニケーションは取れますが、やっぱり所詮はチャットですし、それに相手は現実世界でいうリア友とは程遠い関係である以上、安易にタメ口とかは使えないし、そしてプレイに何か問題があったとしても、なかなか言いづらい事も多いから、漫画とかみたいにあんな暴言を交えた問題点の指摘は……難しいでしょう。

 だけどハンター同士の人間関係を見事に築いてくれたのが、モンハンの小説や漫画なんですよね。

↓ちょっとピックアップですw↓

モンハン書物モンハン書物

 このゲームの小説や漫画はもう数年前から沢山発表されてますが、現在でも新しいストーリーが発表されてます。何かと世界観に関する不満が多いとされるフロンティアでも、フロンティアを舞台にした作品が発表されてるのが驚きです。

 ただ、フロンティアの場合、ゲーム内の設定では、確か超連射だとか、狩猟笛で斬れ味を回復させるだとか、ファンタジーとしか思えないような飛竜や古龍だとか、不満点も多い中で、それを舞台にした作品が出版されるとは、なかなかだと思います。

 だけどやっぱり人間関係の方が強調されてたりもするので、ひょっとしたら、これらの作品を読んで、心当たりを感じる読者もいるかもしれません。例えば狩猟中に勝手な事をして相手のハンターに嫌な思いをさせた経験がある場合、こういう作品を読むと……自分とその作中のキャラを投影してしまう事もあるかもしれません。

 ゲームでも、例えば大型飛竜との戦いを放置して採取なんかしたり、タル爆弾を誤爆させちゃったり、折角クエスト自体が順調に進んでるのに3回やられたりした場合は、他のハンター達から白い目で見られるし、そして場合によってはそれが原因で文句を言われたり、最悪の場合暴言に発展する場合もあるでしょう。最も、ネット世界のフロンティアでは、相手の顔が直接見えない以上はそこまで過度な暴言は飛ばせないけど、PSPとかの場合は目の前にプレイヤーがいるので、場合によってはリアルファイトに発展する危険性も……。

 人間関係とは、時には残酷な姿を見せてくれます。ハンターの世界では、実力が殆ど全部なので、実力が薄い奴は容赦無く他のハンター達から捨てられるし、そして罵られたハンター本人もかなり傷付くようです。確かに罵声は傷付くだろうけど、でもハンター達は生きる事に必死だから、邪魔な奴とは一緒にいたくないんですよね。だけど中には、そういう皆から嫌われてるようなハンターを拾ってくれる奴もいるみたいだけど、そういう嫌われてしまってるハンターって、努力とかは人以上にしてる傾向にあったり、特別な場所で異様な才能を見せたりする事もあったりするから、世の中意外と分からないものである。

 勿論、明らかに性格が悪い、人を平然と見下す、言葉遣いが最悪、実力が想像以上に劣悪過ぎる、容姿が絶望的、普通に考えて人が嫌と思うような事を平然とする、なんて奴は誰にも拾ってもらえないし、助けてももらえないでしょう。残念だけど、助ける側だって人間である以上、人としてしっかりしてない奴を助けようとは思わないでしょう。

 どうでもいいけど、ラノベの方の表紙の女性ハンターの脚の部分が非常に際どい事は内緒にしよう。でもよく見るとホットパンツみたいな形状なので、やらしい事を本気で考えても無意味みたいです。まあこういう際どい表紙じゃないと、読者に購入してもらいにくいみたいではあるが……。



 それと、フロンティアをやるのも、私にとっては事実上創作活動の一環として、であるし、そんでもって、あのゲームの場合はよりによってチャット機能という普通のゲームには無いとんでもない機能を備えてる訳であるから、ある意味では思いっきりプレイヤーの癖とか、普段の生活状況が丸出しになる訳ですからね。極端に言えば、何も発言しないで最初と最後の挨拶だけで済ませるのか、所々でアドバイスを飛ばすのか、或いは敬語さえ使えないどうしようもない奴なのか、とかが分かります。

 だけど私の場合は創作活動の一環である訳だから、もうキャラに全部喋らせるようにしてる訳ですが、性格を上手に構築するなら、やっぱあれをネタにするのが一番なんでしょうか?

↓アイマスなら性格の構築も……↓

堀 裕子藤原 肇

 私的にはちょっと反則っていうか、狡いっていうか、そんな気がするのは気のせいでしょうか? 元々アイドルを目指す為だけあって、対人スキルも高い奴らが多かったりするし、性格面も明るかったり、丁寧だったりする奴らが集まってるので、実際に生きてる人間達を相手にするフロンティアの世界では、いかに相手に不快感を与えないでチャットをするかが重要になります。

 アイマスに登場する彼女らの性格をよく吟味したり、ネタにしたりすれば、チャットでも相手を少なくとも不快にさせる事は無くなるでしょう。最も、敬語であれば多分誰が相手でも通用する気がするけど、チャットをあまりにも理解し過ぎてる凄腕のプレイヤーであれば、敬語無しでも相手に不快感を与えないでコミュニケーションが取れるという不思議もある。でも難易度は高いけどね。

 ただ、完全に性格を丸パクリするとそれはちょっと作家としては恥ずかしいので、どこをどう取って、そしてどう自分なりのオリジナリティを加えるかも考えないと勿体無いです。出来るだけ長所を多くするのもいいですが、本気でキャラとして成り立たせるとしたら、まあ小説であれば、短所も組み込まないと魅力が増大しない訳ですが、フロンティアの場合は小説じゃなくて、もう言葉の1つ1つが相手にダイレクトに伝わる世界なので、出来れば短所は限界まで削った方がいいでしょう。

 例えば、挨拶にしても、普通にやるなら、『おはようございます』、『こんにちは』、『こんばんは』だけで終わる可能性がありますが、本気でキャラとして成り立たせたいなら、『皆さんおはようございまーす!』とか、『こんにちは! 今日も宜しくお願いしまーす!』とか、『こんばんは! 今日も残り少ないけど、頑張ります!』とかみたいに、いかにもそのキャラが本気で喋ってるかのようなアピールも必要になるかもしれません。

 基本的に敬語が出来てれば大抵はどこのメンバーでも通用する可能性があるけど、明るく行くのか、お淑やかに行くのか、どっちを選ぶかを最初に考えないといけないかもしれません。誰に対しても明るく友好的に行くのか、誰に対しても丁寧な敬語を心がけるやり方で行くのか、どっちかじゃないと、後になってキャラ崩壊になる可能性もあるので、最初にどうするかはよく決めるようにした方がいいでしょう。

 ただ、個人的に思った事としては、意外と他のプレイヤー達はネトゲではそこまで過剰に敬語を意識しない事、でしょうかね? それとも、こっちが過剰に意識し過ぎてるだけなんでしょうかね? どうなんでしょうか。

 あ、因みに最近ツイッターとかでよく使う、モンハンフロンティアに於けるリディアについてですが……。



↓こいつがリディアですw↓

うちのフロンティア内のキャラである『Lydia』です。

 はい、私が猟団の皆さんと凄く仲良く出来るように一生懸命考えたのが、こいつです。ローマ字で書くとLydiaでして、ゲーム中ではこういう風に表記されてます。

 一応リディアのスペックとしては、話す時は誰であろうが常に敬語で、そしてどんな時でも相手に対する感謝を忘れないし、相手の失敗も絶対に責めないし、そして台詞もまるで漫画とかアニメとかのキャラみたいな生きた雰囲気のあるものばかりを使って、相手にその場その場で適切な言葉を投げかけます。そして、狩猟中もよく喋る訳で、例えば飛竜がエリア移動したらその都度何かしら呟いたり、尻尾が斬れたらそれに対しても感謝のメッセージを飛ばしたり、そして自分自身が瀕死状態になると苦しそうな声をあげたりと、他のプレイヤーから見れば、一体どこでキーボードを叩いてんの? って思われるぐらい頻繁に喋ります。

 そして一部の飛竜とかが持つ厄介な攻撃の時も、なかなか特徴的な台詞を飛ばしてくれます。バルラガルの吸血モードに入る時も特徴的な台詞を叫びながら音爆弾を投げるし、オルガノン夫婦との激闘の時に1頭がやられるとまた特徴的な台詞を呟くし、エスピナス奇種の毒雨に関しても、他のハンター達に忠告を投げかけてくれます。にしてもよく喋る奴です。そして、クエストが成功すると、必ず何かしらの台詞を頭に付けた後で、『お疲れ様です!』って言ってくれます。他のハンター達はただ単に『お疲れです』って言うだけなのに……。

 そういう甲斐もあって、同じ猟団の方々からは凄く愛されてるみたいです。一緒に狩猟してる時は楽しいって言ってもらえてたり、そして、名前が一応ちゃんとあるはずなのに、殆どの方々からは『お嬢』って呼ばれてるみたいです。リディアさんって呼んでくれるメンバーはひと握りって話……。そして、リディアちゃんと呼ぶ団員も……マジでひと握り……。そして、呼び捨てをする団員は1人もいませんが、お嬢って呼ばれてる時点で呼び捨てされてるような気がするが……まあいいかw

 ただ、扱ってる武器がライトボウガンである以上、火力面ではどうしても他のハンター達に劣ってしまってます。超連射が最大の武器とは言え、専用の弾が無くなればもう火力は並になるので、戦闘力に関してはどうしても他のハンターより劣ります。だからこそあのバリバリの明るさが必要なんですよね。あれこそが最大の長所でもあるので、もしそれを奪い取られたら、もうリディアには何も残りません。

 猟団の中ではかなりの人気者ではあるリディアなんですが、実は今月の第2金曜の夜、厳密には第2土曜の午前3時ぐらいに現実を知ったらしいです。

 まあ極端な話……『いちいちウザい』って別のハンターに言われたんですよね。所謂野良ハンターの最中、つまりは猟団の人以外のハンター達と狩猟に行ってる時に言われたみたいでして、まあ……でも世の中には色んなハンターがいるから、しょうがないと言えばしょうがないでしょう。

 勿論私自身の声でリディアを操作してたんだったら、それ相応の対応、最悪な場合は暴言なんか飛ばしてた可能性があったけど、でも実際に喋ってるのはリディアだったし、リディアは暴言が凄い苦手、ってか大嫌いなので、そんな事出来るはずがありませんでした。因みに相手は(外見だけは)女性だったけど、あの人が所属してる猟団はどういう雰囲気なんでしょう。自分の猟団でもウザいとか平気で言い放ったりすんでしょうか?

 でもリディアの猟団の方々は全員がリディアの味方だったみたいです。やっぱり、普段から敬語で謙虚で、そして他人への配慮も忘れないし、感謝も忘れないっていう長所を集めたようなスペックであるからこそ、皆味方してくれたんでしょうか。何げにハードコア素材と呼ばれる超レア素材が出た時も、喜ぶ前にまずは皆に感謝や礼をするっていう徹底ぶりでもありますし。

 ただ、某軍のリーダーであれば、確実にリディアの事を敵にするでしょうし、そしてリディアの言動に対して文句……を通り越して人格中傷攻撃をしてくる可能性があります。あの人はそういう対応を凄まじく嫌うので、徹底的に攻撃してくる可能性が死ぬ程高いでしょう。

 しょうがないと言えばしょうがないんですよ。人の才能とかを嫉妬したり、盗もうとしたりするなら兎も角、あの人は無理矢理妨害してきたり、攻撃してきたりするんですよね。だから多分、リディアとは仲良くなれないでしょう。

 それより、あの人はまた私のツイート内容を使って、仲間とつるみながら私に攻撃するというどうしようも無い事をしてきたんですよね。

↓このツイートがまた新たな惨劇を生みましたとさ↓

ツイッターの話

 まあ……私は別に変な意味を込めてツイートした訳じゃないんですが、まあハンターの世界ってのは、いつも飛竜によって、危険に晒されてるような世界なので、愛人との夜の時間があっても別に悪くは無いとは思うけど、流石に小説とかのような、子供でも読む可能性があるようなメディアでは、性行為のシーンを描写するのは不味いでしょう。そういう意味でこういう事を飛ばしたんですが、流石は某軍の連中でした。

 これをツイートした所、テルミドールと呼ばれる悪代官みたいな奴にリツイートされたんですが、問題はその人の取り巻きの反応だったんですよね。

↓評価し難いこのツイート↓

ツイッターの話

 因みに彼はテルミドールの取り巻きで、最近になって、ようやくあの某投稿サイトの中でまるで成長の無かった人間の3人目として数えられるようになったんですね。あ、因みにその場所で成長の無かった残りの2人とは、私と、テルミドール氏ですね。まるで成長の無い3人です。

 まあそれより、見て分かる通り、ただ私が小説ではモンハン世界での性行為のシーンは描かない方がいいかもよってツイートしただけで、こんな風に人を思いっきり侮辱するような、ゴミ発言をしてますテルミドール軍の一員である事を非常に強く象徴する行為をしてしまってます。因みにこの人は、自分より強い相手の下に付く事で、最強凶悪な後ろ盾を手にしたと思い込んでる訳です。だからこうやって私の事を凄まじい勢いで侮辱しまくってます。

 でも実際はまるで効果が無いといってもいいでしょう。もうテルミドール軍からの攻撃は私には一切通用しないし、そしてこうやって人を平気でクズ扱いするような奴を、私は人間として扱うつもりは無いので、もう勝手にしろ、としか言い様がありません。ちょっと前までは別のとある誰かが問題行動ばっか起こしてたんですが、最近は大人しくなったみたいなので、別に責めるつもりはないですね。

 今はこのツイートをほざいた微生物が一番の問題なので、ちょっと警戒した方がいいかもしれません。自分より強い奴の隣にいるから、好き放題威張り散らすなんて、自分が小者であるとアピールしてるようなものだし、そして一番の問題点としては、テルミドールが私に何かしらちょっかいかけてきて、それで私が仕返ししたら即行で私にだけ好き放題文句言ってくるとこでしょうかね? 流石はテルミドール軍に所属するだけの事はある、とでも言っとくかw





オー! マイキー! 近所のおっさん

『もうそんな話やめたらどうだ! 不愉快だ!』

 そうしましょう。敵軍の話をしてて愉快になる事はありませんからね。

 それより、本当に最近は創作活動に時間を割く事が減ってきた気がします。フロンティアでネタ集めをしまくってるおかげで、どうしても創作活動が滞ってしまってる訳です。それぐらいフロンティアは面白いし、猟団の方々との交流もいいんですよね。リディアが交流担当ではあるけど、あのならすぐ皆さんと仲良くなれるので、そういう意味でもリディアはホントに最高な奴だと個人的に思ったりもしてます。

 因みに、トイレに行く時は必ずハウスに戻ります。他のプレイヤーの場合はキャラ自体はその場に放置して、プレイヤー本人がそのままトイレに行くってケースが多いでしょうけど、リディアの場合は必ずハウスに戻ります。流石に皆のキャラが目の前にいる時に……するなんて無理です。現実的に考えると凄まじく下品なので、必ずリディアはハウスに戻ります。そういう微妙な所も、猟団の方々からは印象に残されてるご様子です。

 なんか分かんないけど、リディアは私が持つ問題点のほぼ全部を解消してくれてるというハイスペックな方なんですよね。暴言は絶対に飛ばさないし、相手の事を常に考えながら発言してくれるし、そして何より恐ろしいぐらいフレンドリーで、相手が誰であろうと友達のように、凄く明るく接してくれるそういう奴です。今描いてるストーリーが終わったら、ちょっとリディアのストーリーでも小説にしてみようかなって考えてる所でもあります。

 どっちにしても、小説ってのはキャラの構築を上手に出来ないと、それらしい描写も出来なくなる可能性があるので、フロンティアにいる限りは、出来るだけリディアらしく振舞ってもらわないと困ります。台詞が生きた感じが無かったりしたら、創作家として私的には失格だと思ってますし、リディアにはリディアの世界があるから、その世界でしっかり生きてもらいたい訳です。

 因みにリディアを主人公にしたストーリーを描く時は……超能力で敵と戦うみたいな内容にするつもりです。まあ、フロンティアで狩猟に行かせてるリディアと、小説に登場させる予定のリディアは同一人物って訳なんですが、現在リディアはフロンティアの世界で、狩猟という名の修行をしてるっていう勝手な設定でやってますw 勿論モンハンの世界では超能力なんか使えないので、武器を使う事によって肉体的に成長させようという魂胆ですね。

 って滅茶苦茶な設定ですが、とりあえず、今はフロンティアの猟団では皆と仲良くしてくれてる様子なのでこっちとしては安心ですし、そして私自身も台詞の扱い方の勉強にもなるので、文句は無しですね。



マイキーのママこと、バーバラ・フーコンです。ハンマーを武装してますw

『そろそろ投稿準備したらどう? そろそろ疲れてきたわ』

 そうですね。じゃあそろそろ準備に入るとしましょう。

 ただ、今はフロンティアのおかげで休日があまりにも充実しまくるようになってきたので、小説の時間をどうしようか今悩んでる所だったりします。他者との交流は楽しいですが、でもまあそれはあくまでも私が対応してるんじゃなくて、リディアが対応してくれてる訳だから、それに関してはちょっと微妙な所ですが、でもリディアは凄い楽しそうだからそれはそれでいいやw

 小説はまず描かないと話になりませんし、そして技術も身に付きません。でも描いててもネタが無いと話になりません。だからネタの為に色々旅をする事はとても大切です。キャラの創造の為にも、やっぱり色々メディアを見て回って、その上でどういう性格が一番いいのかとか、どういう性格が一番楽しいのかとか、逆にどういう性格だと不味いのかも知った方がいいでしょう。

 そしてフロンティアの方でも確実に思い知った事としては、やっぱり敬語と明るい性格が一番強いみたいですね。少なくとも、相手と仲良くなるには、明るい性格で尚且つ敬語が出来て、そして友好的な態度であれば、基本的にどんな相手とも仲良くなれるって事です。熱血系の戦士みたいな荒れた口調だと相手にどんな印象を与えるのかは分かりませんが、流石に戦闘中に『敵機撃墜ぃ!』だとか、『けっ! 逃げやがったぜあいつ!』とか、『おいお前ら! さっさと離れろ!』とかみたいな口調を飛ばしてたら、事情を知らない他人は微妙な思いをする事でしょう。

 乱暴な口調は友人が出来づらいのは確かです。少なくとも、オンラインの世界では実際に生きてる人間達を相手にする訳だから、言葉遣いは慎重に考えないといけません。実を言うとリディアの所属してる猟団の方々は敬語をあまり使わないんですが、それでどうやって皆との絆を結べたのかが……ちょっと気になる点だったりします。やっぱりリディアには理解出来ない何かがあったんでしょうか?

 とりあえず、今はフロンティアの方ではリディアに修行をさせて、そして私自身は文章の勉強でしょうかね? 今はモンハンのラノベもちょっと集めたので、モンハンの世界観で繰り広げられるストーリーを改めて読み直したいつもりだし、モンハン世界を相手にしてる場合はどういう描写が最もそれらしく見えるのかとかも勉強したいですね。世の中、永遠に勉強し続ける訳です。

 そう言えば、某投稿小説サイトで活動してた時も、キャラによるコメント返しっていう、キャラに直接喋らせる機会を設けて、そこでキャラ自体のアピールをしまくってた訳だけど、フロンティアの世界になれば、もう常にリアルタイムでも会話になるので、その投稿小説サイトの時以上に相手に接する機会が増える訳だから、尚更作家としての実力が問われる気がします。何せ、キャラが直接喋る訳だから、作者本人の主観とか感情とかを加えた瞬間にアレになりますからね。

 そういう訳で、これからも頑張るとしよう。まあ……小説の腕前がかなり心配だけど、続けないと勿体無いし、そして今描いてるストーリーを一応完成させとかないと次のステップにも進めません。フロンティアのおかげで執筆速度が更に下がってるけど、まあそこは何とかするしか無いって事で。

 じゃあ、アルカディアに投稿する準備もするとしましょう。

オー! マイキー! ガムの不良

『いいからさっさと投稿しちまえよ! めんどくせぇ文章見せてんじゃねえよ』

もう、太陽は沈んでいる。

暗闇が、知性ある者達の言葉を塞ぐ、なんて事は無い。

デイトナ達が宿で寝静まっている間、彼女らの知らない場所で、やりとりがされていた。

人は知らない場所で、知らない内にこれからの出来事が生成されている事を決して教えてはもらえない。

世の中、人は別の誰かから代金を貰う事で、その対価として相手に何かしらのサービスや物品を手渡す。逆に言えば、代金こそが相手を結ぶ道具でしか無い。一旦交換条件を突破してしまえば、もう相手との関係性も薄れていく。やり取りをしている間は互いに相手に気を遣うが、時間が経てばもうそれも徐々に忘れていく。

金の力は時に恐ろしいものを見せてくれる。金を得る為に犯罪さえも起こってしまうのがこの世界だ。過去の世界でもそうであるし、これからの未来でも、金の為に犯罪が起こる事を防ぐ事は難しいだろう。

人はもろい生き物だ。多額の金銭を見せられただけで、本来であれば抑制したりしなければいけない場所でも、それが出来なくなる事がある。金が持つ魔力とは、人の思考さえも狂わせる存在を意味しているのだ。

そう、それを教えてくれる光景が、モーガン村から離れた場所で展開されていた。





               Her hour has come……

              《皆が命を落とす時が来た……》

           等という惨劇だけは訪れぬよう、祈るばかり……





 既に太陽が沈みきった外の世界は、暗黒に包まれている。森や草むらからは、虫や動物の鳴き声が木霊こだましているが、賑やかになる気持ちを作る事は出来ないだろう。視界の非常に悪い空間に響くのは、どこの何者が発しているのかも分からないような鳴き声だ。不気味さしか伝わらない。

 馬車が森の脇に停まっていた。それだけならまだ普通の光景だったのかもしれない。

 しかし、よく見ると、停まっていたのは馬車だけでは無かったのだ。



――桜色の大型の飛竜がそこにいた……――

二足で支えられた、桜色の鱗と甲殻に包まれた胴体の両端に見えるのは、前足の骨格間に発達した翼である。これは恐らく膜が強靭に生成され、翼のように形や機能を手に入れたものだろう。

最も、現在は待機中なのか、身体の中心に持っていくかのように畳んであるが、その翼が飛竜自身を高く空へと舞い上がらせるのは想像に難しくはない。

後部に伸びた尻尾も、雰囲気からして武器としてそのまま扱えそうな形を見せており、先端は特に太く仕上がり、そして左右、後部には人間の大人の腕と勝負が出来るような太さの棘を無数に生やしている。重量だけでも恐ろしく思えるが、何より棘による殺傷能力は想像したくもない。

体色だけを見ればメスのような雰囲気を持っているが、頭部は飛竜らしく、刺々しいデザインを持ち、そして直視した者を硬直させるような黄色の眼を甲殻の間から覗かせている。下部に見える口部も、噛み付かれれば人間の場合、身体の一部を簡単に持っていってしまいそうな印象を誇っている。



 その桜色の飛竜は攻撃の意識は今は持っていないのだろう。

 翼を畳み、馬車の隣でじっとしているが、よく見ると、その場所と飛竜の傍らにはまだ別の何かがいたのである。

 馬車の横は光によって灯されているが、その光の正体は松明たいまつであり、そしてそれを持っているのは、牛の姿をした兵士だったのだ。

 兵士が松明を持つ事で、周囲の視界を確保している。そう、兵士が周囲を照らさなければいけない理由は存在する。

 1人の人間と、とても人間には見えない何者かが話をしている。

 1人は、どこにでもいるような白髪の混じった初老の男性であったのだが、もう1人がとても人間として捉える事が無理なような姿を持った者であったのだ。

 白衣のみは特徴の特に無い物ではあったのだが、白衣から伸びている右腕が既に人間のそれとはまるで異なった形をしている。緑色の鱗が右腕を包み込み、指先は竜の亜人を思わせるかのように、鋭い爪が伸びている。

 頭頂部に繋がっている謎の黒いチューブは、胸部の右に接続されており、白衣もその部分だけを切り取ったような面倒な作りが施されている。

 髪はやや長く、紫の色を持ち、そして肩まで長さを見せつけている。

 その異様な特徴を持った者が、今初老の男性と何か話をしているのである。初老の男性は威圧感に負けなかったのだろうか。



「ソウか、奴らハもーがン村に向カッた訳カ……」

 左の眼に嵌め込まれた真っ赤なレンズが、真っ直ぐ初老の男性を見つめ続けている。右目は一般的な人間と殆ど変わらないというのに、左眼だけが異様な雰囲気を漂わせているのである。

 きっと、初老の男性から重要な話を聞き終えた所なのだろう。だが、異様な体付きと左眼のせいで、そのどうという事の無いような台詞にさえも異質且つ威圧的な空気が強く漂っている。

「あ……あぁ、確かにそうだが……」

 男性は決して嘘は言わなかったと自信を持っているのか、相手の異様な姿に多少怖がったような感情を出しながらも、ゆっくりと頷いた。



「しカシあノねこモ随分ト逃げタモのだなァ……。だけドもウ遅い事ニハ気付イテるのかアイつは……」

 声色に奇妙な奇声を思わせるものが詰め込まれた声を放ちながら、モーガン村があるであろう初老の男性の遥か背後を見つめ、右目を細める。きっと、これから捕らえるべき相手を思い浮かべ、どのような目に遭わせてやろうか頭で画策かくさくを立てているのである。

 早く自分の計画の為に、それを完了させてしまいたいとも焦っているのだろうか。

「貴方達って……何者なんですか……?」

 外見だけを見ても普通の人間とは思えない相手である事に加え、声色さえも奇妙過ぎる空気が混じっている。

 初老の男性は相手の身分を探ろうとするが、果たしてそれは叶うのだろうか。



「そレはお前ガ知ル事デハ無いゾ。お前ハ黙ッて金ヲ受け取ッテレばそレデ充分ダろ?」

 竜を思わせる右腕を持ち上げたその異質な男性は、伸びた爪が特徴的な人差し指を、初老の男性の手元に向かってピンと伸ばした。

 刺された先には、初老の男性の右手に握られた袋が存在しており、口を縛っている紐が解けてしまうのではないかと思うくらいにパンパンに膨れ上がっている。

「何だか殺しでもやりそうな雰囲気ですから……」

 それでも居場所を教えずに黙る事が出来なかったのは、やはり相手の威圧感が原因だったのだろう。初老の男性は、ある意味では無理矢理その一時金を渡され、吐きたくもない事を吐かされたのだろう。

 歯向かうだけの肉体的な強さを持たない人間は、今回のように素直に相手の言いなりになるしか無いのだ。



「私は奴カら取り返スだケダぞ? ワザわざ周囲を血デ染めルヨうな事はしナイつもリダ」

 どうやら異様な男は、ただ奪還するだけで、その為に殺生を働いたりはしないようである。最も、それを本当に信用しても良いのかは疑問であるが、そこに喰らい付く方がこの場合、危険であると言える。

「そう……ですか?」

 相手の言い分が事実なのか、それとも嘘なのか、どちらにしても全く同じ対応をしなければいけなかったのがこの初老の男性だろう。

 途切れた言い方を見る限り、とても完全には信用しているとも考えにくいが。



「オ前にハ無関係な話だトハ思ワナいのか? 金ハ出したンダかラ、いチイち絡む必要ハ無イだろウ」

 いちいち絡んでくる相手に鬱陶しいと思い始めたのだろうか、異様な姿の男性は、右目を再び細め、相手を引き下がらせるかのように凝視する。赤いレンズの嵌め込まれた左眼は外見的には殆ど動きを見せていなかったが、それでも右目と同じように細められているに違いない。

「……」

 関係が無いと言われ、どういう訳か全く言い返す事が出来なくなってしまう。

 確かに多額な金銭を支払われたのなら、もうそれで黙っていれば済む話なのだろうが、本当の意味ではこのまま放置する事は出来ないのかもしれない。何を企んでいるのかさえ分からない訳であるが、どちらにしても普通の人間がするような事は行わないだろう。



「モう時間が惜シイ。お前ハもウ用済ミだ。呉呉くれグレモ一般人達ニハ私達の話ハ迂闊にシないようニな」

 時間との戦いでもあるのだろうか、異様な姿の男性は一歩踏み込んで初老の男性に攻め寄り、自分より身長の多少低い相手を見下ろすような視線で見詰めた

「いや、別に言いませんけど……」

 元々これからこの異様な姿を持った男性が狙う相手は、初老の男性とは特に血縁関係もその他の関係も一切無いのだ。だからそれを他人に言い触らす事をする理由も無いし、ましてやあの者達を庇う理由も無いのかもしれない。

 それでも、実際にこれをおおやけに伝えてしまえば、初老の男性の命が無くなってしまうような気もしなくもない。



「よシ、お前達。すグニ向かウぞ。早クあノぶツを奪還すルノだ」

 初老の男性の事を放置するかのように、異様な姿の男は初老の男性に背中を見せながらそのまま桜色の飛竜の元へと歩き始める。

 松明を持っていた牛の兵士の他にも兵士はおり、松明を持っていない方の兵士が先に手綱を操り、桜色の飛竜の翼を広げさせる。

「了解しました。すぐに準備致します」

 松明を持っていた兵士は、空いている左手で敬礼をした後、同じく飛竜の元へと向かっていく。きっと2人で飛竜を操作するのだろう。

 この兵士達が飛竜を操作し始めた瞬間から、あの者達・・・・への死のカウントダウンが始まるのだろう。初老の男性だって、殺害でもしてしまうのではないかと疑っていたのだから、この異様な姿の者達が本気を出せば、それが事実へと化してしまう可能性もある。





既に組織は動き出している。

この暗闇の中、人々が寝静まっている間に、徐々に距離を縮めている。

もうデイトナ達の居場所は知られている。

もう時は迫っている。

しかし、これを掴み取る為の方法は一切存在しない。

ベッドの上で寝ていては、いつ襲われたとしても逃げる事は出来ない。

殺されるか、逃げ切るかのどちらかだ……

すぐに皆に気付いて欲しい……この現実を……





誰か……この事態に気付いてくれないのだろうか……









「ダ~メだ……。あんまり寝れないや……」

 寝室でパッと瞳を開いたのは、プレヴィアだった。仰向けでベッドの中で眠っていたであろうプレヴィアだったが、暗闇の中で緑色の瞳を開いたのだ。無論、既に横にいるブラウニーは寝息を立て続けているし、隣のベッドで寝ているライアンとデイトナも同じく寝息を静かに立てている。

 しかし、目を開けた所で待っているのは暗闇だけである。まだ目が慣れていないせいで、灯りが無ければベッドから降りる事も難しい。

 灯りを付けるにしても、自分以外の者達がまだ眠っている以上、邪魔をする訳にもいかない。プレヴィア以外はきっと疲れに勝つ事が出来ず、睡眠から開放されない状態が続いているのだから、それを邪魔してしまっては、皆の迷惑にさえなる。

 ベッドから上体を起こし、カーテンとカーテンの隙間から僅かに見える外の世界を見たが、やはり、暗かった。



「やっぱ外は真っ暗かぁ……。私不眠症にでもなったのかなぁ……」

 徐々に目が慣れてきたからか、どこからどこまでがカーテンで、どの場所に壁があり、そしてベッドがあるのかまでも分かるようになってきたようである。これなら、ベッドから降りたとしても、ぶつかったりつまずいたりする危険は少ないだろう。

 カーテンの隙間をベッドの上から眺めるだけでは納得がいかなかったからか、ベッドから降り、暗闇の中を慣れた目で進んでいく。

 特に力も込めずにカーテンを開くが、ローラーの動く音がプレヴィアにとっては騒音として感じてしまったが、デイトナ達はそれで起きる事は無かった。



「……」

 真っ暗な窓の外を黙って眺めていたが、独り言さえ呟く気分にならなかったのかもしれない。

 本当はもう眠っているはずの時間帯なのに、今はこうしてたった1人で起きているのだ。どこかに身体の異常があるのか、それとも不安か何かが睡眠を妨害しているのか、何が原因なのだろうか。

 先程は黒猫人ピグリオのブラウニーに対し、デイトナとライアンは自分が護ると威張っていたが、本当に護りきれるのか、自信を完全には持てていなかったのかもしれない。護るとは言っても、どうやって護るのだろうか。

 自分自身があの組織に対して盾になるとして、もしそれで怪我でもしたり、最悪命を落としてしまえばもう盾にはなれない。それでは一度きりの防護手段となってしまうから、まず確実ではない。その後にデイトナが殺されでもすれば、まるで意味は無い。

 組織に捕まらないよう、自分自身があの2人と1匹を先導する事が最も確実かもしれない。自分自身が生きていれば、生きている限りは、皆を護り続ける事が出来る。一度きりの盾になって果てるよりは、永続的に皆を護れるように立ち回る方が良いのである。



「……にしても可愛い寝顔してるわねぇ相変わらずこいつは」

 目が慣れてきたおかげで、ベッドで眠っているライアンの寝顔もある程度は把握出来ていたようである。

 窓際で眠っているライアンの横にしゃがみこんだプレヴィアは、静かな寝息を立てているライアンの顔をまじまじと眺める。そして、ちょっかいでもかけてやろうと思ったのか、人差し指で頬を押し付けた。

 病みつきになりそうな弾力が指に伝わった事だろう。気になる女の子に悪戯をする男の子も、今のプレヴィアと同じ気分なのだろうか。しかし、女の子の方から手を出す場合に限っては、妙にすんなりと許される気がするのは何故なのだろうか。



「こんな顔で将来ちゃんと男前になってくれんのかしらライアンこいつは」

 目が暗闇に慣れてくれているからか、ライアンの寝顔をしっかりと確認する事が出来ているのだ。まだ10代に入ったばかりの年齢であるから、しょうがないのかもしれないが、男性が持つあの特有のたくましさ、力強さ、そして余計な要素であるかもしれあいが、乱暴さと言ったものが、ライアンからはまるで伝わってこないのだ。

 基本的に10代半ばぐらいになれば、男の子とは言え、その特有の雰囲気、つまりは女の子との差別化を測れるような外見的変化が訪れるのだが、ライアンにそれが本当に来るのか、プレヴィアは疑っていたのだ。



 奇妙な独り言が妙に進む室内であったが、ライアンは自分が今、何をされているかを確実に知らない。

 女の子みたいな愛らしい容姿を持っているライアンと仲の良いデイトナに嫉妬しているかもしれない。いつまでもこの2人が仲良くしていてくれれば姉としてどれだけ幸せなのだろうか。ひょっとしたら、プレヴィアもそろそろ同い年の異性を欲しているのかもしれない。

 だが、ライアンを奪うのは御法度である。ある意味ではデイトナの物である可能性があるし、そして相手はあまりにも歳下過ぎる。可愛がる分には良いのかもしれないが、友人か、それ以上の関係を築くとなれば、もう少し成長した年齢が必要なのである。



「あぁあ~、私も男欲しいわねぇ……。誰か来てくんないかなぁ」

 妹には彼氏みたいな相手がいる為、それに対して嫉妬のようなものを覚えるプレヴィアであった。悔しい気持ちを何とか紛らわす為に、窓の外に映る暗い世界をぼんやりと眺める。

 もう外は静まり返り、人々も睡眠を取っているのは、灯りの消えた民家を見れば分かる話である。その民家には、恐らくプレヴィアの求める理想の男性はいないだろう。



「白馬の王子様……なんてのは無理か……。今なら飛竜の騎士様……かなぁ?」

 どうせ自分以外誰も聞いていない事を分かっているからか、お伽話でしかありえないような出会いなんかをニタニタしながら妄想し始める。

 確かに飛竜を操れるような実力を持った騎士であれば、外見はこの際どうでも良いとして、男性としての逞しさや強さは確実に保証する事が出来るだろう。プレヴィアは外見よりも内面や性格を求めているタイプなのだろうか。



「丁度良かった。あんな風に来てくれたら……」

 暗闇の外で、プレヴィアの垂れていた妄想が直接形となって、現れてくれたのである。

 外は暗いからはっきりとした色は確認する事が出来なかったが、大きな翼を持った生物が、窓の奥に映る暗闇から飛んでくるのを確認する事が出来たのだ。プレヴィアを迎えに来てくれた騎士が実在したのかもしれない。

 今はまだ頭の中が夢の世界であったプレヴィアは、それがまだ深い意味を持っている事に気付いていなかったが、この正常に動いていなかった思考は、すぐに元通りのものへと修復された。



「って……ひぃ!? 飛竜!? なっなんでよ!?」

 すぐに我に返ったプレヴィアはその飛竜というこの村にとっては場違いとも言える存在に対して、下手したら眠っている者達が起きてしまうのではないかと思えてしまうような大きな声をその場で飛ばしてしまう。

 白馬の王子ならぬ、竜騎士とは言え、それは所詮空想での話であり、実際に目の前に飛竜を見せつけられてしまえば、一般人なら驚かずにはいられない。理由が無くても、ただ存在を目の前に見せつけられただけで、恐怖するものである。



「なんで飛竜が来んのよ!? っつうか……なんで……よ!?」

 言葉が思いつかないのかもしれない。どうして飛竜がこの村に現れたのか、理解する事が出来なかったのだ。しかし村民そんみんはまだ飛竜が来たという事実には気付いていないらしい。

 夜中であるから、気付く人間が今はいないのだろう。そして暗い事も原因であり、飛竜の存在自体に気付きにくいのかもしれない。だが、それも時間の問題である。もし1人にでも見つかってしまえば、そこから騒動が広がり、村は混沌に支配されてしまう可能性がある。

 プレヴィアは村中にばらまくつもりは無いのかもしれないが、今のこの事実を目で確認したのは本当の話であるのだ。



「何よこのやな予感……。絶対あれブラウニーこいつ探してる奴らじゃん……」

 勝手な決め付けなのかもしれないが、プレヴィアにとってはあの飛竜と、ブラウニーに関連性があるとしか考える事が出来なかったのだ。

 窓の外を震えた目付きで捉えながら、一番悪い展開を想像してしまう。本当に飛竜とブラウニーに関連性があるかどうかは直接は確認していないが、直感的に敵意を感じたのだろう。相手の意図や目的がどうであれ、あの飛竜には関わろうとは思えない。



「どうしよ……これから」

 もう既に飛竜がゆっくりと、真下へと下降をしている。着陸地点を決定したのだろう。

 誰が乗っているのかまでは確認する事が出来なかったが、いかにも戦場で使われそうな姿をした飛竜であるのだから、生易しい者が乗っているとは考えにくかった。もうここにいるだけで、殺意の鎖に締め付けられているような感覚に常時襲われるような気分にさえなってくる。

 もう既に、僅かに残っていた眠気はどこかに飛んでいってしまっている。



 もう、誰のせいで自分達が襲われる可能性があるとか、命を落とす可能性があるとか、どうでもいい。

 助かる為なら、もう何をやっても構わないと今ここで覚悟を決めたようなものである。

 しかしここは2階である。いい加減なやり方では、出入り口で鉢合わせになる可能性もあるし、女将おかみに見つかって面倒な事になる可能性さえある。女将だって、完全に寝ているとは限らない訳である。

 助かる為には、いちいち戸惑っている余裕も無い。少しでも可能性があるのなら、それに賭けるしか道は無い。実行する前に命を落とすくらいなら、実行して、その上で亡くなってしまった方がまだ良いのだ。

 しかし、今ここで何をすれば良いのだろうか?







      ■■ Inattention…… ▲▼



全てはこのドアの先に、答えが待っている。1軒の宿がそこにあった。その宿こそが、そう、デイトナ達がこの日の夜を過ごそうとしている場所だ。

馬車の御者ぎょしゃの言葉が事実であるならば、宿の中へと踏み込めば、目的は即座に終了を迎えてくれる。無用なぶつかり合いは必要無い。
ドアを潜る事によって、真偽を確かめる事が出来るのだ。御者の言った事が事実なのか、そうではないのかを。

徐々にドアに近付く者達がそこにいた。

左眼に異様なレンズを嵌め込んだ謎の男と、牛の頭部を持つ兵士2人がもうドアの前に迫っていた。



―― ドアに手を伸ばしたのは、牛の兵士である / Overhanging Dangers■■

どうやら鍵はかけられていなかったらしく、ドアノブを捻るだけで簡単に開かれる。
内部は真っ暗ではあるが、ここで立ち止まる3人ではない。

平然と内部へと入り込み、目的の相手を探す為に、暗い宿の内部を見渡した。
見渡したのは、左眼に真っ赤なレンズを埋め込んだ男である。



「こコニあの猫ガイる訳ダな……」

真っ赤なレンズは暗闇にも対応しているのだろうか。
ブランタの足取りは壁や足元の段差にも一切接触する事も無く、余裕で進んでいく。

だが、真っ暗であるが為に、人が起きているような気配は無かったようである。
カウンターの奥に人が立っている事も無かったし、他の従業員の姿も一切無い。

誰もいないのであれば、勝手に1つ1つ部屋を確認し、対象となる相手を見つけ出すだけである。
目的を果たす為であれば、道徳や倫理を捨てる覚悟さえも出来ているのが彼らなのかもしれない。
牛の兵士達は流石に夜目は効かないからか、松明を所持している。

ブランタは自分の義眼だけで暗闇の内部を確かめる事が出来るが、牛の兵士達の周囲は松明で照らされている。
しかし、照らされた空間だけが、妙に不気味に見えてくる。部分的に見える宿の設備が、奇妙な不気味さを見せている。
この不気味さは、ブランタや牛の兵士達を怯えさせるにはあまりにも弱すぎる。
この者達は既に人間達が想像する世界を超える危険な空間を味わっているはずである以上、暗闇程度で震えさせるのは不可能に近いのだ。



「所でブランタ様、どうやって居場所を突き止めましょうか?」

兵士の1人が、ブランタの背後から尋ねる。
確かにこの宿には捜すべき相手がいるが、どの部屋にいるのかまでは分からないままなのだ。

捜すとすれば、どの部屋にいるのかを調べるか、或いは……

「騒がシクすれバ厄介ナ事ニナる。名簿さエ見レば部屋グラいは分かルはズだ」

騒音が鳴り響くような暴力行為に走るつもりは無いらしく、ブランタは一発で部屋を突き止める方法を選択する。
そうである。宿泊客の名簿を見つけてそれを読めば、何階の何号室にいるのかを知る事が出来るのだ。

手当たり次第にドアを破壊し、内部を調べる必要は無いのだ。
それに、騒音を立てれば相手に気付かれてしまい、対策を取られる可能性さえある。



――誰かが来たようである。現れたと表現しても間違っていないかもしれない――



「誰か……いるのかい? こんな時間にお客……!!」

カウンターの横のドアが突然開かれ、奥から中年の女性が出てきたのである。

きっとこの宿屋の主だろう。
夜中に来客かと思い、ふとブランタ達へと目を向けるが、異型の姿を見て平然とは出来なかったようである。
声を詰まらせたのも、相手3人の威圧感の放たれた外見が原因である。



「人ヲ探シテる。いヤ、猫ト言ッた方ガ正しいカもしれなイがな」

怖がる女将の心情等まるで気にもかけず、自分が今果たそうとしている内容を伝えるだけであった。
ブランタの、妙に高い音程の奇声が静かに宿の中に響いた。

「ちょっと……何しに来たんだいあんた……達」

目的を聞けたと言えば、それは事実になるが、女将が聞きたかったのはこの宿屋で何を探していたのかではない。
この夜中と見て間違いの無い時間帯に、どうして突然現れたのか、である。



「今言ッただロ? 猫ヲ探しテル……ってナ」

レンズの嵌め込まれていない右目がゆっくりと細くなる。
二度言わせた事によって、相手に対する何かしらの嫌悪感が生まれたのだろうか。

どう見ても、友好的な意味を持つ動作とは思えなかった。
寧ろ、神経を無意識に逆撫でしてしまい、殺される可能性がある事を女将は考えた方が良かったかもしれない。

「怪しい……奴らじゃないかい。すぐ出てって……おくれよ!」

それでも宿泊客の事を考えると、このまま黙っている事が出来なかったからか、無意味な弱々しい罵声でブランタに歯向かった。
女将はこの状況で、確実に追い詰められていると言えよう。

しかし、女将がどれだけ焦ったり、睨みつけたりした所で、ブランタに動揺が現れる事は無いはずだ。



「そウハいかナイんダヨ。あいツヲ見つケルまデハ戻レナいんでね。この宿ニ猫が宿泊シテるはずだ」

女将が願っているのは、ブランタ達がこの宿屋から出て行く事だというのは、ブランタは分かっていたようである。
しかし、自分達の目的は放置する事は絶対に出来ないようだ。

もうあの黒猫人ピグリオがこの宿屋にいる事は確認しているのだから、絶対に引き下がる事は出来ない。

「いいから出てっておくれ! これ以上い続けるなら……警報を鳴らすよ!」

宿屋には、緊急時の際に防衛機関に連絡する事の出来る装置が用意されていたようである。
それを鳴らせば、すぐにブランタ達を追い払ってくれるのかもしれない。

最も、ブランタ達はそれで黙って去ってくれるとは限らないが。



「こいツハ……後で面倒ニなりソウダ……」

なかなか自分の目的を果たす事が出来なくなったブランタの左眼が、ゆっくりと青く染まっていく。
染まるというよりは、光が青に変化していったと表現した方が正しかっただろう。

ブランタの感情や、その他の心の変化等によって、この義眼も変わった動きを見せるのかもしれない。
この意味深な台詞と、義眼の動きを合わせると、意味も無く光の色を変えたとは考えにくかった。

目的は、しつこい相手を一瞬で黙らせる為の乱暴な行為を実行させる為、である。



――背中を見せた女将を、1本の光線が貫いた……――



―ジュッ!!!

「う゛うぅっ!!」

左の義眼から放たれた、青の細い光線ブルーレーザーが、女将の左肩を背後から貫いた。
殆ど音の無いその光は、相手の行動力を一気に奪い取るには充分過ぎる威力を持っていたのだ。

身体の一部を貫通され、激痛によって声すら上げる事も出来ず、女将は血をゆっくりと流しながら、力無く床に、うつ伏せに崩れ落ちる。



「コイつハこコデ黙ってテもラウ事ニシよう」

本当に警報装置でも鳴らされてしまえば、その分だけ目的の達成が困難になってしまうものだ。
ブランタは命までは奪いはしなかったものの、今後の生活に激しく支障が出るような怪我を相手に与えてしまったのだ。
だが、今は自分の事で手一杯であるが為に、人間1人にいちいち構っている暇は無かったのだ。

「恐らく名簿はカウンターの裏でしょう。見てきます」

兵士の1人が、宿泊客の名簿を確かめる為に、カウンターの裏へと周る。



「うぅっ……あんた……何……する……んだい……」

苦痛のせいで、うつ伏せ状態から無理にブランタを見上げる事しか出来なかった女将は、無意味に声を振り絞って出した。
痛みがあまりにも激しく、恐らくはその場で死をも覚悟していたのかもしれない。

「私ハ忙しインだ。邪魔をスルなら痛い思イをシてもらうマでだ」

遥か上方から見下ろされているブランタに言われた言葉が、これである。

捜す対象の事で今は頭がいっぱいである以上、事情を知らぬ者に妨害をされるのであれば、力で押さえ付けるのが組織のやり方なのだろう。
警報装置を鳴らさせないようにする手段が、義眼から発射されるレーザー以外に思い付かなかったのか。



「やっぱりありました。さて……どこだ……ん、きっとこれだな」

兵士はどうやら名簿をカウンターの裏から見つけたようである。

一度ブランタに向かって、持ち上げてその存在を報告した後、薄いとも厚いとも言えないそれを開いた。
1ページずつ読まなければどこの階にいるのかも分からない相手の名前を確かめる事さえ出来ない訳だが、案外すぐに見つかったようである。

「早イな。場所ハどコダ?」

ブランタにとっても、予想以上に早く発見の声を聞かされた為、思わず思った事をそのまま兵士に言い返してしまう。
しかし、まだ場所は聞いていない。聞かなければ、何階のどの部屋にいるのかまでを知る事が出来ない。



「2階の407号室です。階段を上がって奥ですね」

名簿を片手に持ちながら、カウンターの左を進んで奥に見える階段の通路を、兵士は指差した。
艶の見える木造の階段を進んだ先に、彼らにとっての目的地が存在するのだ。

これで、もう女将に聞き出す必要も無くなり、相手を見つけ出す為の必要条件は全て揃える事が出来た。

「こンナ小サい村に長居ハ無用だ。サッさと用事を済マセテしまうぞ」

レーザーで女将を攻撃した時も、大した騒音は放っていなかったのだから、他の宿泊客に騒ぎを聞かれている事は無いはずだ。
下手に内部で暴れて、周囲に気付かせるような愚かな行為もしていない為、夜中に攻め込んだ意味をぶち壊しにはしていない。

このモーガン村という、小規模な村に訪れた理由は、そうである。捜すべき相手がいたからにほかならない。



「了解しました」

名簿をカウンターの上に無造作に置き、牛の兵士はブランタの背後を付いていく。

この時、ブランタが先頭で進んでおり、兵士2人は今ブランタの後ろを歩いているのである。
女将の様体を気にしたり、心配したりする態度を彼らが見せる事は、一切無かった。

重体を負わされ、苦しんでいようが、そのまま命を落としてしまおうが、もうブランタ達には関係無いのだろう。



静かに1歩1歩、3人が進んでいく中で、当然のように時間が経過する。
しかし、周囲の人間はこの驚異に未だ気付いてはいない。
ただ言える事は、狙われている者との距離がどんどん縮まっている事、である。



――407号室、これが、あの者達がいる部屋だ――



「こコニあノ猫ガいる訳ダな……」

通路は当然のように真っ暗であるが、ブランタの義眼と、牛の兵士2人が持つ松明が、彼らの周囲を照らしている。
ブランタは、ドアに貼られた『407』と書かれたプレートを凝視し、遂にこの時が来たとでも言わんばかりに呟いた。

「間違いは無いはずです。2階の407号室ですから、間違いは無いかと」

ブランタの後ろには、2人の牛の兵士が立っている。
もう、部屋の中にいる者達を逃がさないよう、体勢を完全に整えているのだ。



「ヤハり鍵はかカッてるよウだな……。手荒な事ハシたくないガ……」

レバータイプのドアノブに手をかけ、捻るが、案の定開く事は無かった。
恐らくどの宿泊客も、鍵はかけている事だろう。通常は、開かずの間と化すそれぞれのドアである。

知能の低い者達の集まりであれば、力だけを頼りにドアを破壊し、周囲を目覚めさせてしまうのだろうか。
だが、このブランタの発言は、本来であれば騒ぎたくはないが、やむを得ず、音を立てる行為に走る、と解釈出来なくもない。



――再び左の義眼が光り出す……――



ブランタが凝視していた部分は、ドアノブだ。
ドアノブには鍵がかかっている為、ただ捻って押し込むだけでは開く事は無い。

凝視している理由はただ1つだ。

それを……



             ――■■ 破壊する為だ/Mission Start…… □□――



―ジュウィン……

静かな音を立て、義眼から再び光線が放たれる。
女将を軽々と貫通した光線は、器用にドアノブの周囲をくり貫いていく。

熱加減の調整がされているのか、照射されている部分は赤く染まっているが、引火はしている様子は無かった。

四角形を描くように、レーザーはドアノブ周囲を焼いていく。



「もウスぐだ……」

呟いて、すぐにドアノブの周囲が完全に刳り貫かれ、支えを失ったドアノブは無造作に床に落下する。
ブランタ達にしか聞こえないような音を立てたドアノブをそのまま放置し、

役目を奪われた空錠くうじょうによって、ドアはもう閉まったままを維持する事が出来なくなっている。
刳り貫いた部分を引っ張れば、簡単に開くのだ。



――もう、あいつ・・・との再会は近い……――





「やっト追い詰メたゾ猫め!」

暗い室内に入り込んだブランタは、左の義眼をライトのように周囲を照らしながら、夜中という時間帯を忘れた大声を張り上げた。
敵対する相手と対面出来る場面に遭遇し、僅かながら落ち着きを乱してしまったのかもしれない。

この義眼は、ライトのように、狙った場所をピンポイントで照らす事も出来るようである。



しかし……

「ん? オカしいな……。誰モいなイデはないか!」

周囲を照らすが、そこに映るのは、無造作に捲くられた掛け布団であり、手荷物等が残っている気配すら無かった。
そうである。もう人間の姿も、猫の姿もこの部屋には無かったのである。

部屋中をいくら照らした所で、人の気配は全く見えなかった。
部屋の中にいるからか、今まで出さなかったような大声を、ブランタは出している。



「部屋は間違ってないはずです。だけど、随分散らかってるな……」

名簿を見てこの部屋だと断言した兵士は、まさか自分の見方に誤りがあったのかと、自分の思考を恨もうとしたが、すぐにそれは取り消された。
照らされた部屋を見れば、まるで逃げ出した後のように布団はベッドからずり落ちており、メモ帳や筆記用具等の、
初めから室内に用意されている小物の一部がテーブルから落ちていたりと、妙に急いでいたような雰囲気がそこに残っていた。

「いや……勘付かれた可能性があるな……」

もう1人の牛の兵士が、その部屋の様子を見て呟いた。
何せあの黒猫人ピグリオは、ブランタ達の存在をよく分かっているのである。
危機感を察知し、連れの者達に対策を取らせていた可能性もある。

そして、真っ直ぐと、部屋に設けられている窓へと向かっていく。
実は、その窓が開きっぱなしになっていたのだ。



「ドウした? 窓が開イてるようだガ……」

窓が閉まっていない事くらい、ブランタだって見ればすぐに分かる話である。
牛の兵士が窓から身を乗り出し、地面を見下ろしているが、その行動に対しても、ブランタにとって気になる部分となっていた。

隣に移動し、ブランタも窓から下を見下ろした。


「迂闊でした……。奴ら、ここから逃げ出したみたいです」

隣にいるブランタに、牛の兵士は窓からぶら下がったロープを右手で持ち上げながら、言った。
ロープ代わりに代用した、布切れを無数に繋ぎ合わせた物ではなく、まさに、ロープそのものだったのである。

一体どこで用意していたのだろうか。



「ナンでだ……。どウヤってこッチノ存在に気付イた……」

ブランタの義眼が、じっとロープを捉え続けていた。
義眼から放たれる光の放出口を狭くしているからか、どんどん光が狭くなっていく。

まるで、そのロープを焼き切ってしまいそうな程に、義眼の光を狭くさせている。ロープの存在を恨めしく思っているのだろうか。

「考えててもしょうがないと思われます。まだ遠くには行ってないはずです。捜索を始めましょうか?」

感情を放っている余裕があるなら、すぐに捜し直す方が得策であると、牛の兵士はブランタに提案する。
しかし、正論であるにしても、ブランタを相手にそれを言うのは、立場的に不味かったのかもしれなかっただろう。



「当たり前ダ。こコニいる理由はモう無クナった。さッサト準備に入ルぞ。時間ノ無駄だ」

任務が優先になっているからか、牛の兵士の飛ばした発言に関しては、ブランタは特に言及はしなかった。
寧ろ、兵士の考えていた事をもう既に自分が考えていたかのように言い返し、窓に背中を向け、歩き出す。

「了解しました。所で、この様子だと……」

ブランタの隣にいた兵士は、まだ窓から離れる様子を見せなかった。
どうしても外の様子を目に焼き付けたかったのだろう。

その理由は、すぐに明かされる事になる。



「何カ問題がアると言うノカ?」

話を続けようとする兵士の言葉を気にし、ブランタは顔だけを窓の方向へと向けた。

「もう夜中ですので、村の者達に気付かれずに捜すのは困難でしょう。飛竜と兵士を更に呼んで、空と陸から纏めて捜さないと難しいでしょう」

兵士が窓の外をじっと見つめていたのは、この為だったのかもしれない。

外が異様に暗いのだから、あの小さな身体を持つピグリオを見つけるのは困難であるが、かと言って光を出しながら、
その条件で村人に気付かれずに捜索を行う事は難しいというよりは、無理な話に近い。

その考えは、最早組織の最もらしい形として見て、間違いは無いだろう。



「気にスルな。モう黙ッテの捜索ハ終わリだ。この村程度、滅ビた所デどうト言う事ハ無イ」

目的の達成の為であれば、村1つを破壊しようが、村民達の命を奪おうが、ブランタにとっては戸惑いの要素になる事は無かったようである。
最も、先程女将の肩をレーザーで貫通させたのだから、人間達を犠牲にしながら対象物を捜す事くらい、どうと言う事は無いのだ。

「それは最もですね。人間達等、我々にとってはどうなっても構わない存在でもありますからね」

夕方頃までは、人間達には手を出さぬよう、スイシーダタウンを探索していたというのに、牛の兵士が出した本音がこれである。
実際は、人間の命等、どうでも良いと考えていたのだ。

ブランタの命令さえあれば、日中の内から人間達を殺しながら対象を見つけ出す事も躊躇わなかっただろう。



「アの猫が見つカラなけレバ、コッちのこれかラガ危ウクなる。場合ニヨッては村が無クナったとシても問題は無イワ」

自分の義眼だけで自分の視界を確保しているブランタは、竜のような右手を顔の前で握り締めた。
その外観からしても非常に物々しく、もし鉄製の物体が握られたとしても、簡単に潰れてしまいそうな力強さが放たれている。

その異様な形をした手の中に、あの黒猫人ピグリオがいたのなら、今頃贓物ぞうぶつを撒き散らしながら死を迎えていた事だろう。

「相手は所詮はあの猫と、ガキが3人です。戦う力も無いでしょうから、あの飛竜を見せつけてやれば、一瞬で怖気付くでしょう」

牛の兵士は、おもむろに腰の布袋から筒状の道具を取り出した。
合図灯か何かなのか、先端を、空いている左手で捻るように回しながら、殆ど凶暴な魔物として表現して間違いの無い顔に1つの感情を浮かび上がらせる。

それはまるで、兵士達でさえも、命のやりあいをゲームとして楽しもうとしているかのようであった。

そもそも、それだけの残忍な性格を持ち合わせていなければ、ブランタの配下に就く事等、出来ないだろう。







*** ***



既にゲームは始まっている事を、あの3人と1匹は知っている。

ゲームとは、相手と最後に握手を交わす事の出来る勝負を意味するものではなく、逃げ切るか殺されるかの駆け引きを意味している。
一瞬の判断で、自分の命が決定されるこの世の中は、安泰あんたいな地とはとても言えない。
しかし、あの宿屋で命を落とす事が無かったのは、幸いと言って間違いは無い。

もう説明するまでも無い。あの者達は、暗い外の世界を今駆け出しているのだ。
宿に姿を残していなかった事が、何よりもの証拠である。



「あの宿先払いでホントに良かった……」

 もうすっかり真っ暗で、うっすらと道を照らしてくれている街路灯が無ければ、隣を走っているデイトナの顔すら確認する事が出来ない。

 プレヴィアは宿屋の料金の支払い方に安堵の息を、疲労の息に交えながら妹の横顔を、横目で見た。

「だけど、この後どうするの? また馬車とかに乗るの?」

 デイトナはこの走っている最中も、更にその後にどのような行動に移るのか、心配していたようである。人力で逃げ続けるのは、まだ子供程度の体力だとどうしても辛いものがあるだろう。

 姉のプレヴィアと比べると、どちらと体力があるのだろうか。多少呼吸を乱しているものの、乱し方はプレヴィアと殆ど変わっておらず、デイトナより歳上であるはずのプレヴィアとは殆ど体力が変わらないのかもしれない。



「分かんない。こんな時間だと馬車なんか見つけられるかどうかも分かんないし……」

 プレヴィアの中では馬車の事が頭に浮かんでいなかった訳では無かったらしいが、今は事実上夜中と呼ばれる時間帯である。通常の人間であれば、次の日の仕事の為に睡眠を取り、体力を回復させている時間だ。

 よほどに体力が余っている者か、賃金を無理してでも稼ぎたい者か、それとも交代制で朝と夜とで活動をしている組織かでは無い限りは、この夜中の時間に馬車を運営してくれている者を見つける事は難しいだろう。

「でも今はあいつらから距離を取る事だけを考える……って事なんだよね!?」

 走っている事を考えれば、もう理由はそれしか無いはずだ。命さえ狙われていなければ、夜中に宿屋を飛び出す必要等、無かったのである。あの恐ろしい組織に目を付けられているからこそ、今は走って、走って、距離を少しでも稼がなければいけないのだ。ライアンの茶色の瞳は、必死だった。



「うんそういう事! 宿屋あそこに残ってるよりはずっとマシだったと思うしね!」

 宿屋の事を考えたプレヴィアは、今宿屋でどのような事が発生しているのかを想像したが、それによって、疲れが徐々に溜まっていく表情の中に悲しさをも溶け込ませる事になる。もし取り返しの付かない事が起こっていたとしたら、それはあの宿に宿泊しようとした3人と1匹が実質的に原因になってしまうだろう。

 しかし、謝罪をしに行くにしても、もう戻る事は出来ないのだ。

「でもそれは所詮はその場凌ぎだニャ! 村から出ないと安心は出来ないニャ! いや、出ても安心は出来ないニャ!」

 ピグリオは宿の事を心配する様子は見せてくれなかった。プレヴィアがそれについてもう言及したから、自分はもうそれについて言う必要が無くなったと思ったのだろうか。だが、今達成する事があるのは事実であり、そして、それを達成したとしても、まだ命の保証は出来ないと、現実的で尚且つ、情けを見せてくれないような発言を飛ばす。



「やな事こういう時に言うなよ! そもそもこんな事に……あ、いいや……」

 どうしてもブラウニーの言葉に否定的になってしまうのか、ライアンは走る足を緩めないまま、言ってはならぬ事を言おうとしてしまうが、直前になって自分自身の本能がそれを静止させてきたのか、言うのをやめた。

 今こうして夜中に走る原因を作った者の名前をさらけ出そうとしたのだろうが、状況を考えれば、止めて正解だった事だろう。

「何言おうとしたのよ……ライアン……」

 デイトナは聞き逃してはおらず、続きが妙に気になった訳であるが、直接聞こうとまでは思っていなかったのだろうか。

 その言い方を見ると、直接教えてくれという感情が殆ど伝わってこない可能性がある。



「なんでもないよ! 言ったら駄目な事だったから!」

 デイトナの不安そうで、尚且つ嫌そうな感情をも混ぜた顔を見てしまったライアンは、もう余計は事は言わないと、無理に笑顔を作りながら言い返す。やっぱり言ってはいけない事を言おうとしていたらしいが、それを直接口で知らせてしまうとは、まだ考え方が甘いのかもしれない。

「それよりさあ、ちょっと一旦止まんない? 止まろう?」

 突然デイトナは徐々に走らせている足にブレーキをかけ、最終的には完全に停止してしまう。

 残りの者達は一瞬だけ、デイトナをそのまま放置するかのように走り続けていたが、デイトナが止まった事に気付いた2人と1匹は、すぐに足を止めた。



「ん? どうしたのよ? 疲れたの?」

 プレヴィアは自分がある意味で無理矢理この夜中に走らせていた事を自覚していたのかどうかは分からないが、妹に対する態度は妙に優しく見えた。状況を考えたら、この時に立ち止まるような行為をした者は容赦の無い罵声が飛ばされる可能性さえあるはずであるが、プレヴィアはそう言った行為を選ばなかった。

「まあ……それもちょっとあるけど、それより、走ってたとしてももうどうしよも無いような気がして……」

 赤い横線おうせんが書かれた白塗りの看板の柱に、デイトナはそっと背中を預けた。

 ここでいくら走った所で、まるで自分達には良い結果が返ってこない事を分かってしまったかのように、俯きながら小さな溜息をも零す。走っても良い未来が来ないなら、走らずに良い未来が来ない方が良いのかもしれない。



「デイトナ、何か言いたい事でも、あるの? 言いたい事があるなら言ってよね?」

 観念したかのように、プレヴィアはゆっくりとデイトナの寄りかかっている看板の柱部分に向かった。左手を当てて柱に寄りかかる。

「……分かった。ってこんな事言ったとしてもなんの解決にはならないと思うけど、こんな事してもただ体力無駄にするだけだと思うの……」

 まるでこれから言う事が、自分の我侭である事を自覚するかのような覚悟で、デイトナはプレヴィアとは目を合わせず、自分自身の疲れ始めてきた身体を考えたのである。

 余計な事をする前に、もっと効率的な動き方や考え方を持てるようにしたかったのだろうか。体力が無くなれば、事実上何も出来なくなるのだから。



「だけどさあ、ここで立ち止まったって、あいつらから逃げられないのよ?」

 プレヴィアも、実は体力的にはあまり余裕があるとは言えない状態であった。それでも、立ち止まればそれだけ敵対者との距離が縮まる事にもなる訳であるから、体力の事は無視してでも、無理をしてでも、走り続けたい気持ちが残っていた。

「それは分かってるんだけど、走っても解決出来る保証も無いのに……無駄に体力使っても……いざって時に……どうしようも無くなると思って」

 走っていたからと言って、それで助かると確実に言い聞かせる事が出来なかったから、デイトナは走るのを止めてしまったのだ。

 どうしても、走るという選択肢を継続させる事が、彼女には出来なかったのだろう。だから体力を奪われない方法を早く見つけたかったのかもしれない。もう喉の奥が痛くて、走る気力さえ奪われていたのだ。



「まあ……一番いいのは、無駄に体力使わないで、そしてあいつらに気付かれないで上手にこの村から離れる方法を探す事、だよね。難しいと思うけど……」
 ライアンは自分達が今走ってきた道を振り返りながら、本当に手を伸ばして届くかどうかも分からない望みを口に出した。これが実現すれば、もうこれ以上苦労する事は無いが、残念ながら現実は非常に残酷だ。

 ライアンの最後付近の発言も、まるでそれを分かっていたかのように、暗く、残念そうであった。

「私らって別に超能力も不思議な力も無いから、逃げるだけでも苦労すんのよねぇ」

 暗い外の世界で、プレヴィアは場の空気に相応しくないような笑い顔を作りながら、ふざけたような事を口に出したが、ひょっとしたらこの張り詰めた空気を少しだけ和らげてやろうというプレヴィアなりの配慮だったのかもしれない。



「プレヴィアちゃん……気楽過ぎだニャ……」

 だが、相手には上手に伝わってくれなかったのか、ブラウニーにまで眼を細くされてしまっている。

 自分では配慮したつもりでも、それが相手に絶対に伝わってくれるとは限らないのだ。

「悪かったわねぇ。ちょっと嫌味っぽかったかしら?」

 どうせなら言わなければ良かった、とでも言わんばかりに、プレヴィアは自分を責めるような溜息を見せる。だが、言ってしまった事はもう取り消す事は出来ない。何も能力を持たないライアンとデイトナに交互に目を合わせながら、聞く必要も無いような、相手の返事を誘う事を言った。



「別にどうでもいいわよそんな事……」

 デイトナは答えるつもりなんて、はなから無かったようである。何も考えていなかったから、返答に相応しい言葉もまるで出てきてくれなかったのだ。

 寧ろ、逆にプレヴィアの余計な配慮が、デイトナから気力を更に奪い取ってしまったのかもしれない。

「ちょっちょっと待って! 何あれ!? 見て!」

 突然叫びだしたのはライアンである。夜空に向かって指を差しながら、他の者達にも夜空を見上げさせようとする。

 疲れがあったとしても、夜空に何かがいたのなら、それを押し殺してでも皆に伝えるべきなのだ。見てもらわなければ、話は続かない。



「えっ? ちょっと何、何よ? どうしたのよライアン君ったら」

 空を見上げるという指示を上手く聞き取っていなかったのか、プレヴィアは騒ぎ立てるライアンに対して、どうしてそのような行動を取ったのかを聞く事しか出来なかった。まだ事の深刻さには気付いていなかったのである。

「いいから! あれ! あれ見てって! 上!」

 自分が伝えたかった事が相手に伝わっていなかったから、ライアンは改めて、相手に何をしてほしいのかを伝え直した。『空』という単語が抜けてしまっていたような気がしたが、上を見ろと言われれば、相手は分かってくれるだろう。



「……不味いニャ……あれは多分あいつらの飛竜ニャ!」

 ブラウニーの眼は、確かに捉えたのである。暗いせいで色合いまではハッキリとは認識する事が出来なかったが、翼を持った巨大な生物であるという事だけは、容易に理解する事が出来たのだ。

 確かに確認したのである。4体の竜が、村の上空を飛行していた事を。

「竜? ……! あれが……その飛竜ってやつ、なの?」

 初めて実際に見たであろうデイトナは、真っ黒に染まった夜空を呆然と眺めながら、何だか心の奥から震えがほとばしる気持ちを覚えてしまう。あの飛竜と戦う者達も世の中には存在するが、デイトナにとってはそれが実際にあり得る話として受け止める事は出来なかった。



「そうだニャ! あいつらにとって飛竜くらい所有してて当然なんだニャ!」

 ブラウニーは今まで生きてきた中で、何度か飛竜を直接そのめで見た事があったのだろうか。慣れたような口調で、皆に伝えこんだ。組織にとって、飛竜を扱える事は常識でしかない、という事を。

「今持ってて当たり前だ、みたいな事言ったって、結局こっちが不利な事に代わり無いだろ!」

 ライアンは、自分がそれなりに知識を持っているんだぞ、とでも言いたそうに誇らしくしているブラウニーに対して、思わず言い放ってしまったのである。余計な、組織に関する知識を提供されたとしても、今の状況が有利になる事は有り得ないのだ。

 女2人と比較しても、常にブラウニーに怒りか、それに似た感情を常に飛ばしているのは、やはりライアンである。



「……折角あいつらの軍事力を説明したつもりだったんだニャ……」

 まるで目立ちたかった、とでも言いたそうな台詞である。ブラウニーの耳が、残念そうに折れ曲がってしまう。

 だが、逃げる事を大優先に考えている現在は、敵組織の力を説明した所で、何の和らげにもならないし、事が解決されるという事も一切無い。ここでのブラウニーの説明は、場違いであると同時に、尚更組織の強大さや恐ろしさを強調させてしまっていたに違いない。

「でも今はそんな事より、いや、飛竜が来たって事はもうこの村包囲とかされたりするって事なんじゃないの!?」

 デイトナも、あまりブラウニーの組織に関する説明には関心を覚えていなかったようである。寧ろ、今はそれを聞くよりも、あの上空を飛んでいた飛竜達がこの村に対してどんな行動を取るのかを考える方が先であると、皆に伝えたのである。

 そして、もし本当にその今言った事が事実になるのであれば、皆の逃げ場を奪われる事になる。そして、無関係なこの村の人間達も、パニック状態になるのは確実だ。



「可能性はあるわね……。そしたらマジで私達逃げられなくなる……わね」

 もう、組織達はプレヴィア達を追い詰めているのだ。標的がどこにいるのかを分かっている以上、組織は的確な企図を立てたのだろう。ただ、ここで意識すべき点としては、下手をすれば誰かが命を落としてしまう可能性があるという事だ。無関係な村人かもしれないし、最悪、プレヴィア達の誰かになるかもしれない。

 暗闇の中で、そして一般人が寝ていて当たり前の時間に、組織達は逃げ場を奪いながら、狙うべき相手を徐々に、徐々にと追い詰めていく。

 武器も持たぬ相手を捕らえるべく、時間の隙を突いた奇襲を今、実行されようとしているのだ。

 既に勝敗を決めるまでも無い、あまりにも力差の見え過ぎた争いが、ここで繰り広げられようとしている。
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コメント

 真摯なコメント返信欄を設けた記事を書いてくださりありがとうございます。私の(今回に限らず全ての)コメントなのですが、対応はお任せ致します。無視しても罵倒しても構いませんし、ツイッターやブログに凸してくださっても結構です。ですが私が仲良くさせていただいている方々にまで飛び火せぬよう、そこだけは最新の注意を払って下さるよう、心よりお願い申しあげます。
 重ね重ね「テルミドール氏の下に付いた上で貴方を批判する」ような発言をしたことをお詫びします。それ以前にも貴方の発言をテルミドール氏が取りあげ、私がその内容を糾弾すると言う流れはありましたし、そのように取られて仕方のないことだと反省しています。以後そのようなことのないよう、強く内省し、精進させていただきます。本当に申し訳ありませんでした。
 誤解を解いておきたいのですが、私は「うん、そいつとは悔しいが共感する面も非常に多い だからダメだと思う 確信を持って言うが、そいつはクズだ」というツイートのすぐあとに「俺はRTされたツイートをさておき、そいつ自体に反応してる」というツイートをしています(写真も撮ってありますので、ご所望でしたらいつでもお見せします)。つまり、>>「小説ではモンハン世界での性行為のシーンは描かない方がいいかもよってツイートしただけで、こんな風に人を思いっきり侮辱するような、ゴミ発言を」したわけではありません。このツイート内容に関してではなく、貴方個人への私の思いをツイートしたわけです。貴方をクズ呼ばわりしたことは否定しません。
 そして今更過ぎて言い訳以外の何物にも聞こえないのを了解した上で弁解させていただくのですが、私は自分の意思でしか言葉を発しません。貴方を批判する発言をしたのは貴方を批判する以外の思考は無く、テルミドール氏を擁護する目的など欠片もなくまた今後もないであろうことをここに明言しておきます。くれぐれも私を「テルミドール軍」等と言う児戯の様な一括りに纏め扱うことをしないでくださるよう、お願い申しあげます。まるで私の意思が誰かに操られているかのような言い草で不快です。記事中にある通り確かにここは元来貴方の居場所ですから、このお願いを聞くも聞かぬも貴方の自由ではありますが。
 これは私の憶測ですので間違っていたら聞き流していただいて構わないのですが、貴方は過去に私のことを一連の騒動の一番の被害者と名指しで指定し、それ以前にも匿名(伏字だったかな)で「自分(カテドラル氏)を罵倒する権利がある」と仰ってはいませんでしたか? もちろんだからと言ってどうこうというわけではありませんし、貴方に反撃する権利がないと言うつもりも毛頭ありません。私だってその言に対して「私は被害者だと思ったことはありません」との意を表明した記憶がありますし、今回貴方が私を被害者だとみなす意見を撤回する切っ掛けになったのだとしたらむしろ喜ばしいと感じます。
 本当にだからどうだというわけではないのですが、一応貴方の言葉ですよということをここに記して失礼させていただきます。
P.S.
 私「個人」のことはどうか遠慮せず、言いたい放題言ってくださって構いません。お互いその方が気が楽かと思います。
[2014/02/21 02:49] URL | シルトクレーテ #jb7P1v2E [ 編集 ]


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